ハーブ&ドロシー
2011年1月 4日明けましておめでとうございます。
いきなりでございますがお正月中に久しぶりに映画を見てきました。
「ハーブ&ドロシー」。
レンタルビデオやwowowがすっかり普及したこの10年くらい、さっぱり映画なんて行かなくなっていたのですが見たいなぁと思う映画はそのどちらでも見ることができなそうなものばかりなことに最近気づきまして...
今回は上映館がジャック&ベティなこともあり重い腰をあげた次第です。
ジャック&ベティは実は一度行ってすっかりファンになってしまった映画館。
でもその一度というのが中学生のとき...
確か観たのは「ディーバ」でした。
都内での上映が終わってしまい、一人で横浜まで、それも黄金町なんてどマイナーな場所に一人で見に行ったのでした。
上映予定のラインナップが好みにドンピシャだったのですが当時住んでいた場所からは如何せん遠い...
それ以来ジャック&ベティはあこがれの映画館のような存在でした。
「ハーブ&ドロシー」は現代美術の作品を収集している老夫婦のお話。
もちろん、仲良し夫婦のほほえましさも魅力なのですが、観ていて心にずしっときたのはその見栄やしったかぶりのような余計な要素がさっぱりない純粋さ。
難解な現代美術の作品をみて、奥様のドロシーがさらっと言ってのけた言葉。
「意味はわからないの。ただ見栄えが好き」
ミニマルアートやコンセプトアートの作品を「好き」と人に言うのであれば意味もわかっていなければいけないような気持ちがしていたのですが「ただ見栄えが好き」でいいんだ...と...
例えばユニクロでTシャツを選ぶときみたいな感覚で「好き」「いまいち」なんて思いながら楽しんでいいんだなぁと感じさせてくれて、アート作品を身近に感じました。
映画を見ながら貴重な作品群を気負いなく自分の気分で鑑賞することもできるし、ハーブとドロシーのするどい視点を通して理論的に観ることもできて。
有意義で濃い時間を過ごすことができました。
そして久しぶりに映画館でお金を払って鑑賞してみて思ったこと。
ネットを通して大抵の情報を得ることができる今、こうしてわざわざ映画館に足を運んで映画を見る行為を「実体験」する機会が貴重になりつつあるのかもしれないなぁと。
DVDになってから、TVでやるようになってから観るのと、実際に上映されている時期にその時代性の中で映画を体験するのはぜんぜん違うことのように今更ながら感じたのでした。
そんなわけで...今年は映画に限らず、積極的に「実体験」を脳と心の栄養にしてみようかなぁと...少しわくわくしている2011年の年明けでございます。
本年もどうぞ宜しくお願いします。
Posted by michi
